旅と酒を愛した昭和の芭蕉
漂泊の俳人・
本名は正一、明治十五年十二月三日山口県
大正二年
大正十五年九州・中国地方を
没後、その放浪性や
山頭火の旅 南九州での足跡
昭和五年(一九三〇年)
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山頭火の旅が始まる。熊本県八代を出発。
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宮崎県串間市から徒歩で約二時間かけ、志布志へ。鹿児島屋へ宿泊(二連泊)
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行乞 中、若い巡査に「托鉢 なら托鉢らしく正々堂々とやりたまえ」と注意されたことを理由に感傷的にな気分になり、この日の行乞を止めている。
このことが原因か、山頭火は鹿児島では志布志のみの滞在で、帰路についている。 -
午前九時の汽車に乗り、都城へ向かう途中、曽於市で途中下車している。
汽車内では志布志での行乞を回想し、詠んだと思われる句が多数見受けられる。
種田山頭火 句碑案内図
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国民宿舎ボルベリアダグリ前
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志布志へ一里の秋の風ふく
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こころしずかに山のおきふし
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海は果なく島が一つ
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ダグリ岬遊園地入口
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砂がぼこぼこ旅はさびしい
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秋風の石を拾ふ
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志布志駅前
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一きれの雲もない
空のさびしさまさる
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宝満寺公園
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家をもたない
秋がふかうなつた
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ふれあい健康プラザ北側緑地帯
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砂掘れば砂のほろほろ
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運動公園北側入口
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松葉ちりしゐています
お休みなさい
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JR「大隅夏井駅」駅舎前
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線路へこぼるゝ
萩の花かな
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志布志地区公民館分館前
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秋の空高く
巡査に叱られた
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小西児童公園
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松風ふいて墓ばかり
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天水氏庭園近く湧水源
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飲まずには通れない
水がしたゝる
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ダグリ源泉前パーキング
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こゝまできて
この木にもたれる
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旧山中氏邸
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秋の白壁を
高う高う塗りあげる
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観光船バース
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波のかゞやかさも秋となった
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山頭火が宿泊した「鹿児島屋」跡
山頭火が宿泊した「鹿児島屋」跡には案内看板が設置されており、宿で詠んだと思われる句も掲載されています。
※個人宅の為、立ち入りはご遠慮ください。