枇榔島(ビロウジマ)

志布志の沖合約4kmに浮かぶ小さな無人島で、全島に繁茂する植物群は、枇榔を中心に多くの亜熱帯植物が環境に応じた植生の状態を示しています。

南斜面には、枇榔の巨木が純林をなし、北斜面には巨大な着生植物・蔓性植物が繁茂し、湿地には羊菌植物が群生しています。
このためわが国の天然記念物の中でも代表的な原生林として、大正10年全島の植物が天然記念物として国指定を受け、さらに昭和31年特別天然記念物として再指定を受けました。

また、北側山腹には和銅年間創建と伝えられる枇榔神社があり、天智天皇伝説も伝わります。亜熱帯植物群の中を散策し、海岸では豊かな海の幸の貝や魚を見ることができます。